松戸市通所介護事業所連絡協議会

<平成29年度 松戸市通所介護事業所連絡協議会 第2回 研修講演会>

「認知症になる僕たちへ ~2017~ 」

 

~未来の自分や、大切な人が認知症になっても怖くない!!~

 

松戸市通所介護事業所連絡協議会の第2回研修講演会が、松戸市認知症高齢者
グループホーム協議会と共催という形で、平成29年11月6日(日)
18:30~20:20の日程で商工会議所5階大会議場にて開かれました。

 

講師は、各地での公演、テレビ出演等でも活躍されている、和田行男先生でした。
1955年生まれ、名古屋市在住グループホーム他介護施設を複数経営され、書籍の
執筆も多数されています。

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●人は、認知症になるのを目指して生きていたわけじゃない●
和田先生の人を引き込む、講演に早速皆様が真剣な眼差しになっていきました。

 

国の法律について、資料を一通り説明され、持論を展開される。
自立支援を唱っているが、本人が出来ようが出来まいが、手を貸してしまう。
出来るのに–できる環境を失くしてしまう—危険回避が優先されるのが現実
となっている。
かといって、各種サービス等を辞めてしまえば閉じこもりになっていく。
自分で決めたり、町内会の活動に参加するなども、難しくなっていくのが
現実である。

 

福祉施策とは、人々の幸福感の追求であって、幸福感の普遍性を導き出す事。
介護職の一番の仕事は、–なんで、○○○をしているんだろう?–と考える事。
嫌だと、暴力や抵抗がおきる。拘束は心をぼろぼろにしてしまう。
介護職は、日々利用者の立場に立って介護していかなければならないが、限られた
時間の中で行うことは多種多様、なかなか厳しい現実がある。

 

認知症とは、脳の器質的変化であり、今の見解では、壊れれば元に戻らない非可逆
的なことであり、衰退し生活に支障をきたしていくという症状が出現してきます。
出来ていたことが出来なくなり、分かっていたことが分からなくなる⇒後天性
–その途中段階での、本人の不安は如何ばかりでしょうか?–
私たちは、そのところを支えていけるよう、再確認していきたいものです。

 

認知症の主な特徴
○後天性
○情報処理機能が低下する
○理解や理解の継続が難しくなる
○いつ・どこで・どんな形で生活の中に支障が来るかわからない。

 

痴呆から認知症へ—ふたつの意味
ひとつは–病態を表す意味
ひとつは—ばかげたことをする人 →これは使わないようにしたが…
大事なことは呼称ではなく「ばかげたことをする人扱いがなくなること!」

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支援策の現状としては
○自宅での支援—–(訪問系)—点での支援策
○自宅外での支援—(施設系)—面での支援策
それぞれに、長所、短所があり課題を一つずつ詰めていく必要がある。

認知症にはいろいろな病態・症状があり、一概に決めつけられない。
利用者が、尊厳を保持できなくなり、有する能力に応じた日常生活が営めなくなる、
そうなってきた時に、専門職として適切な介護が出来るよう、日々勉強し精進していく事が
大切です。

和田先生の話は、とてもユーモラスで分かりやすく、しかし厳しい意見・本音も交えて
出席者の心を捉えていました。

同じ松戸市で働くデイサービスのスタッフ同士、他業種との交流も深めながらより良い介護
サービスが行えるようまた研修会を実施していきたいと思っています。
ご意見等忌憚なくお寄せいただければ幸いです。

①今回の研修の目的
松戸市通所介護事業所・認知症対応型共同生活事業所の介護職員の質の向上を目指すことで介護サービスの質の確保及び向上を図る。
認知症の介護技術・知識を学び理解を深めるとともに、介護職員のモチベーションアップを目的とする。

☆最後に研修部会からのご連絡です。
→「会員の皆様のご協力のもと、2度の講演会を開催させて頂きました。ありがとうございました。やる気がある方、どうぞ研修部会での活躍をお待ちしています。」

 

 

PDFでの確認はこちらから↓

■ 研修H29.11.6和田行男氏講演 (PDF)

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